東日本橋にはいくつものこだわりの焼肉店があって、それぞれに肉の質やお店の雰囲気、調理法などに特徴があります。同じ牛肉でも部位によってかなり味わいや食感が違いますのでそれぞれの特徴を押さえた上で焼肉店を選ぶと、より美味しく東日本橋で焼肉を味わえるでしょう。
ほとんどの店で提供されていて、最もポピュラーな部位と言えるのがカルビです。これはお腹の部分、あばら骨の周りに位置するお肉です。カルビというのは韓国語から来ていて、あばら骨付近の肉という、部位を直接的に表す意味を持っています。適度な歯ごたえと脂肪分の甘みが豊かに感じられるところであり、味の濃さと香りの高さが特徴となっています。比較的一頭当たりに取れる量が多いため、気軽に頼めるというのも人気の理由と言えます。
ハラミも東日本橋の焼肉店に行けばよく見るメニューです。名前からもなんとなく想像できる通りお腹の部分ですが、特に横隔膜にあたります。ここは発達した筋肉ですので、ある程度歯ごたえがあると共に、赤みの味わいを楽しめるのがポイントです。とはいえ、固いということはなく柔らかい独特の食感がありますし、脂肪も乗っているのでとてもバランスが良いのが魅力です。ポピュラーな部位のためそれほど値段が高くなく、カルビと同様に気軽にいただけるメニューとなっています。
ハラミも内臓に属する部位ですが、一般的に内臓と言えばホルモンという形でメニューに載っています。もちろん、一口にホルモンと言っても内臓の場所によって細かく分類できるため、それぞれの部位に分けて提供している店、いろいろな内臓の部位をミックスにしてホルモンとして出している店とそれぞれです。総称であるホルモンをさらに分類したものとしては、小腸や大腸などがあります。特にテッチャンと呼ばれる大腸はよく知られているメニューとなっています。名前の由来は朝鮮語です。脂がしっかりとのっていますが、くどくなくさっぱりとした味わいですし、独特の味と甘みがあるのが人気の理由となっています。また、焼き加減によって食感や味の雰囲気を調整できるので、好みに合わせやすいです。
肩ロースも人気の部位です。牛の中でも最も大きく取れる肉の種類で、脂肪分と赤身の味わいのバランスが取れているのが特徴です。香りと噛みしめた時の味わいがしっかりとしていますので、いろいろな肉料理に使われています。キメが細かい肉質なので、薄く切ってもしっかりとした食感を保てるという点も魅力的です。そのため、すき焼きなどに使われることも多いです。たくさん取れる部位ということもあって、東日本橋では焼肉だけでなく鍋料理などのサイドメニューで使用される肉としても人気があります。
牛の肩の部分はこのロースだけでなく、さらに細かく分類されて提供されることもあります。たとえば、ざぶとんと呼ばれるものです。これは肩の中でも特に芯にあたり、希少部位とされています。霜降りの乗りが良いので非常に柔らかく、脂の甘みと香りをたっぷりと楽しめます。とろけるような食感も魅惑的で人気が高いです。焼いて調理するのはもちろんのこと、刺身などの生食料理でも用いられることが多いのが特徴的です。一頭当たり数キロ程度しか取れないため、価格が高めで、ちょっと贅沢したい時などに頼むのがおすすめの部位と言えます。
このように、それぞれの部位もしくはメニューによって肉質や味わい、値段などが異なりますので、ある程度覚えておくと東日本橋で焼肉を注文をする時に便利です。東日本橋の焼肉にはいろいろな種類が取り揃えられているため、たくさん食べ比べてみて自分好みの肉や食べ方を見つけるというのも楽しいでしょう。